テーピングで耳の矯正

ボストンテリアは断耳が必要な場合もある犬種とのこと。*1


断耳は痛いと思うのでやるつもりはなかったのですが、最近両耳とも常時反り返った状態が続くので、これが普段の耳の形として定着する前に何か対策を取れないものかと、掛かり付けの獣医師に相談しに行きました。何でも断耳をするなら生後3ヶ月〜4ヶ月の間が妥当との説明です。ケメ子は既に4ヶ月半の子だから、耳の形成を考えるならやはり今が時期の様です。


それでも断耳は出来れば避けたい・・・。


今度はケメ子を飼ったペットショップに相談。すると断耳はしないでテーピングで矯正すればおそらく治るでしょうとの回答なので(・・・良かった!)、実際にそのやり方のレクチャーを受けに行きました。


■下記が耳の矯正のやり方■

Ⅰ、綿棒の長さにカットしたテープに、綿棒を貼り付ける。
Ⅱ、綿棒をはさむ様にして、1のテープの粘着面に、1同様のサイズにカットした新たなテープの非粘着面を貼り合わせる。
Ⅲ、Ⅱのテープの粘着面を犬の耳の内側に貼り付ける。
Ⅳ、自然に取れるまで1週間でも2週間でも剥がさない。
Ⅴ、剥がれて尚まだ反り返るようなら、再度テーピングを繰り返す。
矯正したケメ子ちゃんは人相ならぬ犬相が変わって、ますます漫画のキャラクターの様なお顔。そして大分ボストンテリアらしくなりました。



■余談■
飼うまでは知らなかった事ですが、断尾*2、断耳*3をする犬種は意外と多い様です どうやら伏せられた事実の様で、ブリーダーもペットショップも犬の雑誌でも多くを語りたがらない話題なので知る人も少なく、実際今回説明を受けに行ったペットショップオーナーも、ケメちゃんの尻尾についての質問をしたら、言葉を濁して詳しくは答えてくれませんでした。


ケメちゃんの尻尾は短くブツンと切れたような感じですが、それはボストンテリア特有の尻尾で、自然のものだと思っていました。まさか生後まもなく(生まれて10日前後で)ブリーダーの計らいによって人工的に切られたものだとは、最近までついぞ知るわけもなく・・・。


断尾・断耳は、JKC (ジャパンケンネルクラブ) がそれぞれの血統犬種にそれぞれの標準規定を定めているからで、例えば耳が立っているのがボクサー、尻尾が短いのがコーギーとして登録されている以上、断尾なり断耳なりで、その規定枠である姿形(スタンダード)に犬の容姿を整えないと、ブリーダーもペットショップも血統の名のもとにその犬を販売できないという事情があるのかもしれません。もしも尻尾の長いコーギーを欲しいのなら、ブリーダー直売で購入予約でもしない限り手に入らないという事実は、よく考えると何だか悲しい。


他にも断耳の理由には、美容整形やファション性のため、垂れ耳の犬は断耳により耳の病気が減るため、といった事が挙げられる様ですが、いずれにしろ色々と考えさせられます。断尾や断耳が良いのか悪いのかといったら、個人的には悪いに1票入れる気がします・・と書いてる当の本人が断尾した犬を溺愛しているというのは、どう考えても変な話ですが・・・*4


取り合えずケメちゃんの耳が、このままテロンと後ろに反り返ったまま治んなくても、ケメちゃんはケメちゃんだから断耳は止めてあげたい。けどそれは綺麗事半分で、本当は出来れば治ってほしい。結構ジレンマなのです。ピアスの穴空け程度の痛みなら・・・と思ってしまう部分も正直、本当はある事にはあったりもします。

*1:ボクサーは断耳が結構必須の犬種みたい

*2:断尾はコーギーヨークシャーテリアジャックラッセルテリア、Mピンシャー、コッカースパニエル、シュナウザー、Tプードル、ボストンテリア等etc

*3:断耳はドーベルマン、ボクサー、Mピンシャー等、ボストンテリアも?

*4:あの ほぼ日刊イトイ新聞の 糸井重里 の愛犬、ジャックラッセルテリアのブイヨンも断尾断耳済みっぽい、糸井ご夫婦はその事実をご存じなんだろーか